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スマホ・通信 公開日

防災庁の「緊急要請」で何を備える?3日分の備蓄と、停電・圏外でもスマホを使うための5つの準備

11月2日に発足する防災庁が、初日に緊急要請を出す見通しです。水・食料・携帯トイレの目安に加えて、停電や圏外に備えるスマホの準備をまとめました。11月1日に試せる災害用伝言板、JAPANローミング、00000JAPANの注意点も解説します。

モバイルバッテリーから電波マークのスマホへ線がつながる、スマホの防災準備を表す図

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11月2日に発足する防災庁が、初日に国民へ「緊急要請」を出す見通しです。水・食料・携帯トイレを最低3日分、できれば1週間分そろえてほしい、という内容だと伝えられています。

ただ、停電や通信障害のときに困るのは、食べ物だけではありません。家族と連絡が取れない、情報が見られない、スマホの電池が切れる。こちらの準備はお金をほとんどかけずに進められます。明日11月1日は、災害用伝言板の体験利用ができる日でもあります。

この記事のポイント

  • 結論:備蓄は水・食料・トイレを3日分から。スマホは「電源」「連絡手段」「圏外のとき」を先に決める
  • 防災庁の要請の全文は11月2日に公表される見通し。特定の災害を予告するものとは伝えられていない
  • 災害用伝言板は11月1日に無料で試せる。圏外のときの仕組みも今のうちに確認を

防災庁の「緊急要請」でわかっていること

政府は9月25日、防災庁の発足日を11月2日と決めました。内閣府の防災部門を改組する形で、省庁をまたいで防災を指揮する組織です。職員の定員は352人から始まると報じられています。

緊急要請については、細野豪志防災担当大臣が10月28日に首相官邸で「初日に緊急要請を出します」と話しました。報道でわかっている内容は次のとおりです。

対象 伝えられている内容
国民 水・食料・携帯トイレを最低3日分、できれば1週間分
都道府県・各省庁 同じく要請の対象で、対応は年内をめどに確認する

SNSでは戦争や大地震の前ぶれと結びつける話も広がっています。ただ、大臣が説明している理由は、どんな災害でも自助は欠かせないという点です。10月31日時点で、特定の災害を予告する政府の発表は確認できませんでした。

不安をあおる話に合わせて、高額な商品をすすめる宣伝やあやしいメールが出てくることも考えられます。買い急がず、公式の発表を見てから判断しましょう。偽メールの見分け方は「ユミルリンクの情報漏えいの記事」にまとめています。

まず何をどれだけ備える?

要請の全文はまだ出ていないので、目安は公的機関がこれまで示してきた数字で確認します。

備えるもの 目安 1人・3日分
水 飲み水と調理用で1人1日3リットル(農林水産省) 9リットル
食料 最低3日分から1週間分(農林水産省) 3日分
携帯トイレ 1人1日5回(神奈川県) 15回分

見落としやすいのがトイレです。神奈川県の計算式では、4人家族の3日分は60回分、7日分なら140回分になります。

いきなり全部そろえなくても大丈夫です。ふだん食べるものを多めに置いて、減った分を補充する形なら、むだが出にくくなります。

スマホの備え1:電源を確保する

通信の準備をしても、電池が切れたら使えません。最初に見直したいのは電源です。

  • モバイルバッテリーを満充電で置く場所を決める:いざというときに空では使えません
  • 買うときは販売元とリコール情報を見る:国内で売られるモバイルバッテリーには PSE マークが必要です
  • 暑い場所に置かない:製品評価技術基盤機構(NITE)は高温や衝撃を避けるよう呼びかけています。車の中に置いたままにしたものが破裂した例もあります
  • 停電したら省電力に切り替える:iPhone は「低電力モード」、Android は「バッテリーセーバー」など。画面を暗くするだけでも持ちが変わります

容量は、数回充電できる10,000mAh前後が1つの目安です。たとえば 【RORRY】 の公式サイトでは、容量や形の違うモデルを選べます。買う前に、PSE の表示や保証の内容を確かめてください。

複数の家族で使うなら、ポータブル電源という選択肢もあります。ただ、スマホの充電が目的なら、まずはモバイルバッテリー1台からで十分でしょう。

スマホの備え2:家族との連絡方法を決める

災害の直後は電話がつながりにくくなることがあります。そのときのために、NTT の災害用伝言板(web171)と災害用伝言ダイヤル(171)があります。相手の電話番号をもとに、伝言を残したり読んだりするしくみです。

web171 の体験利用ができるのは、次の日です。

  • 毎月1日と15日(0時〜24時)
  • 1月1日〜3日
  • 防災とボランティア週間(1月15日9時〜21日17時)

ふだんの web171 は使えない状態なので、試せる日は限られています。明日11月1日に家族で一度試しておくと、本番であわてません。災害の発生時は、体験利用ができないことがあります。

あわせて、次のことも決めておきましょう。

  • 伝言を残すときに使う電話番号(誰の番号にするか)
  • 連絡がつかないときに集まる場所
  • 大事な電話番号を書いた紙(スマホが使えないと番号を見られません)

スマホの備え3:自分の回線が止まったときを知っておく

2026年4月1日に、携帯4社のJAPANローミングが始まりました。大きな災害や通信障害で契約中の回線が使えないとき、一時的に他社の回線につなぐしくみです。

方式 使えるもの 操作
フルローミング 通話・SMS・データ通信(最大300kbps) 対応機種は自動で接続。画面に「JPN-ROAM」と表示。Android のデータ通信はデータローミングをオンに
緊急通報のみ 110番・119番・118番の発信だけ。折り返しの電話は受けられない ネットワーク選択を「手動」にして他社を選ぶ。終わったら「自動」に戻す

どちらの方式になるかは、被害の状況をふまえて各社が決めます。

注意したいのは次の2点です。

  • 対応機種かどうかを確認する:2026年春以降に発売された機種から順次対応。それより前の機種は各社のサイトで確認してください
  • 格安SIM(MVNO)はデータ通信が使えない:フルローミングのときも通話と SMS までです

格安SIM を使っている人は、この後の Wi-Fi や伝言ダイヤルの準備がより大切になります。

スマホの備え4:無料 Wi-Fi「00000JAPAN」の注意点

大規模災害のときには、公衆無線LANが無料で開放されることがあります。それが 00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)です。ネットワーク名が目印で、2023年からは通信障害でも開放できるようになりました。

便利ですが、運営団体の無線LANビジネス推進連絡会は次の点を注意しています。

  • 通信は暗号化されていない
  • ID・パスワードの入力、ネットバンキングなどの金融サービスは避ける
  • 使うのは安否確認や情報収集など最小限にする

安否確認と、ニュースや避難情報を見るための回線だと考えましょう。買い物やログインは後回しです。

スマホの備え5:衛星で通報できるか確かめる

iPhone 14 以降なら、日本でも衛星経由の緊急SOSが使えます(iOS 17.6 以降、有効化から2年間は無料)。電波が届かない屋外で、空が見える場所から、テキストで緊急通報を送るしくみです。

まず 110・118・119 に電話をかけ、つながらないときに「衛星経由の緊急テキスト」を選びます。実際に通報せずに操作を試せるデモもあるので、一度触っておくと安心です。

携帯会社の衛星サービスもあります。au の Starlink Direct では、対応するアプリなどから圏外での SOS を送れます。アプリの更新や設定は圏外に出る前に済ませる必要があります。使えるかどうかは機種や契約で変わるので、各社の案内を確認してください。

今日からできるチェックリスト

  • 家の水・食料・携帯トイレが何日分あるか数える
  • モバイルバッテリーを満充電にして、置き場所を決める
  • 11月1日に web171 を家族で試す
  • 自分のスマホが JAPANローミングに対応しているか調べる
  • 大事な電話番号を紙に書く
  • iPhone 14 以降の人は衛星のデモを試す

よくある質問

質問:

緊急要請に従わないと罰則はありますか?

答え:

10月31日時点で、罰則があるという発表は確認できませんでした。国民向けの内容は備えの呼びかけと伝えられています。全文は11月2日の発表で確認してください。

質問:

大きな地震が近いから要請が出るのですか?

答え:

特定の災害を予告するものとは伝えられていません。大臣は、災害への備えには自助が欠かせないという考えを説明しています。

質問:

格安SIMでも JAPANローミングは使えますか?

答え:

対象ですが、フルローミングのときに使えるのは通話と SMS までで、データ通信は使えません。緊急通報のみの方式では緊急通報だけです。くわしくは契約先に確認してください。

質問:

00000JAPAN に接続するときパスワードは必要ですか?

答え:

開放されたときは、パスワードの入力なしで接続できます。そのぶん通信は暗号化されていないので、ID やパスワードの入力は避けてください。

このブログの考え方

防災の話になると、つい水や食料など「物」の話が中心になります。でも今は、連絡も情報収集もスマホが頼りです。スマホの備えは、買い物より先に「知っておくこと」で進みます。伝言板を一度試し、自分の機種を調べるだけなら、費用はかかりません。

IT と暮らしの“あいだ”で書いているこのブログとしては、新しい役所の名前より、ここを伝えたいと思いました。要請をきっかけに、不安になるより、週末の30分で家族と話してみるくらいがちょうどいいはずです。

まとめ

防災庁は11月2日に発足し、初日に緊急要請を出す見通しです。国民向けには水・食料・携帯トイレの備えが呼びかけられると伝えられています。

スマホでは、電源を確保し、家族の連絡方法を決め、圏外のときの手段を知っておきましょう。11月1日は web171 を試せる日です。要請の全文が公表されたら、この記事に追記します。

参考資料

※ 記事の内容は2026年10月31日時点の情報です。