迷惑電話・国際電話はキャリアで止められる?ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの対策サービスを比較
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの迷惑電話対策サービスを、公式サイトの情報で比較しました。番号登録の無料・有料、国際電話をまとめて止められるか、Rakuten Linkの注意点、iPhone・Androidそれぞれの現実的な組み合わせまで整理しています。
知らない番号からの電話や、「+」から始まる海外からの電話。スマホの設定で止める方法は「+」から始まる電話の記事で紹介しましたが、もうひとつの手段が、携帯電話会社(キャリア)の迷惑電話対策サービスです。
ただ、サービスの名前も料金も、できることも会社ごとにばらばら。「自分の会社では何ができるの?」がわかりにくいのが正直なところです。
この記事では、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4社について、迷惑電話対策のサービスを公式サイトの情報をもとに比べ、どれを使えばいいかを整理します。
この記事のポイント
- 4社とも、番号を登録して着信を拒否するサービスがある。ドコモとソフトバンクは無料、auは月110円
- 登録できるのはどこも30件まで。番号を次々に変える詐欺電話には追いつきにくい
- 国際電話をまとめて止められるのは、auと楽天モバイルの一部の有料サービス(どちらもAndroidのみ)
- Androidなら、無料の警察庁推奨アプリで国際電話をまとめて止められる。iPhoneは本体の「スクリーニング」が中心
- 楽天モバイルは、Rakuten Linkで受けた電話は、端末の着信拒否もWhoscallも効かないので注意
迷惑電話を止める方法は3種類
迷惑電話を止める方法は、大きく3つに分かれます。
| 方法 | しくみ | 向いていること |
|---|---|---|
| スマホ本体の機能 | iPhoneやAndroidの設定で、着信を拒否・消音する | 知らない番号をまとめて消音する、1件ずつ拒否する |
| キャリアのサービス | 電話会社の設備で、登録した番号の着信を断る | 同じ番号からしつこくかかってくる電話を止める |
| 迷惑電話対策アプリ | 詐欺に使われた番号のリストなどで判定して、警告・ブロックする | 知らない詐欺の番号や、国際電話をまとめて止める |
キャリアのサービスは、電話会社の側で着信を断るので、登録した番号からの電話では、自分のスマホは鳴りません。一方で、登録した番号にしか効かないので、知らない番号からの詐欺電話を止めるのは苦手です。
4社のサービスを比べる
各社の公式サイトで確認した内容です(2026年10月27日時点)。
| 会社 | 番号を登録して拒否 | 料金(税込) | 国際電話をまとめて止める |
|---|---|---|---|
| ドコモ | 迷惑電話ストップサービス(30件まで) | 無料・申し込み不要 | 公式サイトでの案内はなし |
| au | 迷惑電話撃退サービス(30件まで) | 月110円・申し込みが必要 | Pontaパス加入者は、Android向けアプリでできる |
| ソフトバンク | ナンバーブロック(30件まで) | 無料・申し込みが必要 | 公式サイトでの案内はなし |
| 楽天モバイル | Whoscall(迷惑電話・SMS対策) | 月330円(最初の3か月は無料) | Androidのみできる |
※ ahamo・UQ mobile・ワイモバイル・LINEMO・povoなどのブランドは、内容や料金が違うことがあります。各社のページで確認してください。
ドコモ:無料の「迷惑電話ストップサービス」
ドコモの「迷惑電話ストップサービス」は、申し込み不要・無料で、30件まで番号を登録して着信を拒否できます。非通知の電話に「番号を通知してかけ直してください」と案内する「番号通知お願いサービス」も、無料で使えます。
国際電話をまとめて止めるサービスは、公式サイトでは案内されていません。かわりにドコモは、国際電話をかけない人は、国際電話の発信サービス「WORLD CALL」を解約することを勧めています。これで、うっかり海外の番号に折り返してしまうことを防げます(ahamoはWORLD CALLが基本機能のため、解約できません)。
「あんしんセキュリティ」を契約していれば、迷惑電話の可能性がある電話に警告を表示する機能も使えます。
au:月110円の「迷惑電話撃退サービス」
auの「迷惑電話撃退サービス」は月110円。迷惑電話を受けたあとに「1442」に電話すると、その番号を登録でき、次からは相手に「おつなぎできません」と案内が流れます。登録は30件まで、非通知の電話も登録できます。
国際電話をまとめて止めたい場合は、Pontaパスに加入していれば、Android向けの「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリで、海外からの着信をまとめてブロックできます。auによると、iPhoneでは海外からの着信を拒否する機能は使えません。
ソフトバンク:無料の「ナンバーブロック」
ソフトバンクの「ナンバーブロック」は月額無料で、My SoftBankからの申し込みが必要です。30件まで番号を登録でき、設定はMy SoftBankか、専用ダイヤル「144」から行います。
国際電話の番号も登録できますが、番号が通知されていない国際電話は登録できません。国際電話をまとめて止めるサービスは、公式サイトでは案内されていません。また、拒否できるのは音声通話だけで、SMSは対象外です。
楽天モバイル:月330円の「Whoscall」
楽天モバイルは、Gogolook社と組んだ「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」を月330円で提供しています(最初の3か月は無料)。知らない番号の発信者情報の表示、迷惑電話の自動ブロック、怪しいSMSのURLの判定などができ、Androidでは国際電話をまとめてブロックできます。
注意したいのは、楽天モバイルの通話アプリ「Rakuten Link」です。Whoscallが判定するのは、スマホに最初から入っている電話アプリで受けた電話とSMSだけ。楽天の通話アプリ側に届いた電話は、判定されません。さらに、このアプリにログインしているあいだは、スマホ本体の着信拒否の設定も効かないとされています。
30件の登録だけでは追いつかない
4社とも、番号を登録して拒否できるのは30件までです。しつこい勧誘電話には効果がありますが、詐欺電話には追いつきにくいのが実情です。
警察庁によると、詐欺に使われたと報告された国際電話番号は、2025年11月末までの11か月で86,180件。犯人は番号を次々に変えるので、1件ずつ登録しても、次は別の番号からかかってきます。
詐欺電話への備えとしては、次の組み合わせが現実的です。
| スマホ | おすすめの組み合わせ |
|---|---|
| iPhone | 本体の「不明な番号をスクリーニング」で知らない番号に備える + しつこい番号はキャリアのサービスで拒否 |
| Android | 無料の警察庁推奨アプリで国際電話をまとめてブロック + しつこい番号はキャリアのサービスで拒否 |
警察庁推奨アプリ(「詐欺対策 by NTTタウンページ」と「詐欺バスター Lite」)は、どのキャリアでも無料で使えます。auや楽天モバイルの有料サービスを契約しなくても、Androidなら国際電話をまとめて止められるわけです。くわしい設定は、「+」から始まる電話の記事で紹介しています。
タイプ別:どれを使えばいい?
| こんな人は | おすすめ |
|---|---|
| 同じ番号から、しつこく電話がかかってくる | キャリアの番号登録サービス(ドコモ・ソフトバンクは無料) |
| 海外からの電話を、まとめて止めたい(Android) | 警察庁推奨アプリ(無料)。auのPontaパス加入者や、楽天モバイルのWhoscall契約者は、それでもよい |
| 海外からの電話を、まとめて止めたい(iPhone) | 本体の「不明な番号をスクリーニング」。キャリアのサービスでは止められない |
| 海外に電話をかけることがない(ドコモ) | WORLD CALLを解約して、うっかり折り返すのを防ぐ |
| 楽天モバイルの通話アプリを使っている | アプリ側に届いた電話は守られないことを知っておく。知らない番号には出ない |
| 親のスマホを守りたい | 親のスマホの会社とOSを確かめて、上の組み合わせを設定してあげる |
このブログの考え方
調べてみて感じたのは、キャリアのサービスは「しつこい電話」向け、詐欺電話への備えは「スマホ本体とアプリ」向けという役割分担です。キャリアの番号登録は30件までで、番号を使い捨てにする詐欺電話には、そもそも向いていません。
裏を返せば、詐欺対策のために、わざわざ有料のサービスを契約しなくてもいい場面が多いということです。まずは無料でできること(iPhoneのスクリーニング、Androidの警察庁推奨アプリ、ドコモ・ソフトバンクの無料サービス)から始めて、足りなければ有料のサービスを検討する。この順番がおすすめです。
電話会社を選ぶときにも、料金や電波だけでなく、迷惑電話対策がどこまで用意されているかは、見ておきたいポイントのひとつです。ニセ警察詐欺の見分け方は、「警察です」の電話は本物?でまとめています。
まとめ
- 4社とも、30件まで番号を登録して着信を拒否するサービスがある。ドコモ・ソフトバンクは無料、auは月110円
- 国際電話をまとめて止められるのは、auのPontaパス加入者向けアプリと、楽天モバイルのWhoscall(月330円)。どちらもAndroidのみ
- 楽天モバイルの通話アプリ(Rakuten Link)に届いた電話には、Whoscallも本体の着信拒否も効かない
- 詐欺電話には、iPhoneは本体のスクリーニング、Androidは無料の警察庁推奨アプリが現実的
- ドコモで海外に電話しない人は、WORLD CALLの解約で、うっかり折り返すのを防げる
参考資料
- いたずら電話や繰り返しの間違い電話などの迷惑電話対策(NTTドコモ)
- 不審な国際電話の着信、着信への折り返し、発信にご注意ください!(NTTドコモ、2024年9月6日)
- 迷惑電話撃退サービス(au)
- 海外からの電話を着信拒否する方法を教えてください(au よくあるご質問)
- 「ナンバーブロック」のサービスを利用して着信拒否を設定する方法を教えてください。(ソフトバンク よくあるご質問)
- 迷惑電話・SMS対策 by Whoscall(楽天モバイル)
- 警察庁推奨アプリ(警察庁)
- 令和7年11月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)(警察庁)
- 楽天モバイルのRakuten Linkは「着信拒否」できない 詐欺・迷惑電話をブロックする方法は?(ITmedia Mobile、2025年7月3日)
※ 記事の内容は、2026年10月27日時点の各社の公式サイトの情報をもとにしています。料金やサービス内容は変わることがあるので、申し込む前に各社の公式サイトで確かめてください。



